以下は Windows Phone SDK 8.0 のリリース ノートです。Windows Phone SDK 8.0 には、Windows Phone アプリの開発に必要なツールが含まれています。以下のリリース ノートでは、Windows Phone SDK 8.0 を使用する Windows Phone アプリ開発に関連して、判明している問題について情報を提供します。

このリリース ノートは次の各セクションで構成されています。

新機能

以前のリリース

既知の問題

互換性に影響する変更点

OData Client Tools for Windows Phone

新機能

以前のリリース

既知の問題

以下の各セクションでは、Windows Phone SDK 8.0 の既知の問題を示します。

アンインストール

Windows Phone エミュレーター

Visual Studio

Visual Studio Designer

アプリ マニフェスト

音声認識

ネイティブ アプリ

カメラ

ローカリゼーション

アンインストール

  • Windows Phone SDK 8.0 のアンインストール後、Windows Phone SDK 7.1 の状態が不安定になる可能性があります。

    ユーザーへの影響: Windows Phone SDK 7.1 が不安定になる可能性があります。

    回避策: Windows Phone SDK 8.0 のアンインストール後、Windows Phone SDK 7.1.1 更新プログラムをアンインストールし、Windows Phone SDK 7.1 をアンインストールした後で、Windows Phone SDK 7.1 を再インストールし、Windows Phone SDK 7.1.1 更新プログラムを再インストールしてください。

  • Visual Studio 2012 のアンインストール後、ネイティブ プロファイラーが動作を停止する可能性があります。

    ユーザーへの影響: ネイティブ プロファイラーを使用できなくなります。

    回避策: [コントロール パネル] の [プログラムと機能] から Windows Phone SDK 8.0 を選択して、Windows Phone SDK 8.0 を修復します。

Windows Phone エミュレーター

  • Windows Phone 7.1 エミュレーターで巻き戻しまたは早送りを実行すると、H.264 オーディオがビデオと同期しません。

    ユーザーへの影響: Windows Phone 7.1 エミュレーターでオーディオとビデオの同期が切れたように見える場合があります。

    回避策: ありません。

  • 録画を開始する前に H.264 ビデオ キャプチャ API (Windows.Phone.Media.Capture.KnownCameraAudioVideoProperties.H264*) が呼び出されると、録画中にアプリがクラッシュする可能性があります。

    ユーザーへの影響: アプリが予期せずに終了し、エミュレーターが Start に戻ります。

    回避策: Windows Phone 8 デバイスを使用してデバッグしてください。

  • エミュレーターは ICameraCaptureDeviceNative::GetPreviewBufferTexture ネイティブ カメラ メソッドをサポートしていません。

    ユーザーへの影響:エミュレーターでの実行中に ICameraCaptureDeviceNative::GetPreviewBufferTexture が呼び出されると、 Error 0x80004001 が発生します。

    回避策: Windows Phone 8 デバイスを使用してデバッグしてください。

  • エミュレーターは Windows.Phone.Media.Capture.CaptureSequence.Frames[0].AppliedProperties をサポートしていません。

    ユーザーへの影響: AppliedProperties が呼び出されると、ObjectDisposedException がスローされます。

    回避策: AppliedProperties の呼び出しの前後で try/catch ステートメントを使用し、例外をキャッチしてください。

  • エミュレーター カメラが写真を予期しない向きで保存する可能性があります。

    ユーザーへの影響: エミュレーター カメラからの写真が間違った向きで表示されたり、垂直方向に反転されたりする場合があります。

    回避策: Windows Phone 8 デバイスを使用してデバッグしてください。

  • アプリが Direct3D グラフィックス デバイスを作成し、9_3 より高い機能レベルを要求する場合、エミュレーター上でのみデバイスが正常に作成され、デバイス上では作成されません。

    ユーザーへの影響: 電話でアプリを実行すると、アプリは Direct3D グラフィックス デバイスを 9_3 より高い機能レベルで作成することができないため、高い機能レベルを必要とする一部のコードは、エミュレーターでは動作しても、物理デバイスでは動作しません。

    回避策: Windows Phone 8 デバイスを使用して Direct3D 固有のコードをテストしてください。新しいプロジェクトを作成するとき、任意に Direct3DBase.cpp を変更して、D3D11CreateDevice 関数の pFeatureLevel パラメーターで指定する D3D_FEATURE_LEVEL 値の配列から、9_3 を除くすべての機能レベルを削除します。

  • アプリの WMAppManifest.xml ファイルで、ID_REQ_GYROSCOPE または ID_REQ_MAGNETOMETER のハードウェア要件がリストされている場合、そのアプリをエミュレーターに展開できません。

    ユーザーへの影響: WMAppManifest.xml ファイルで、ジャイロスコープ、コンパス、または近距離無線通信 (NFC) 機能が設定されているアプリをエミュレーターに展開しようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。Installation of the application failed.ランタイム エラーが発生しました。WMAppManifest.xml ファイルに設定されている機能を修正してください。

    回避策: アプリでこれらの要件が必要な場合、エミュレーターではなく Windows Phone 8 デバイスを使用してアプリをテストしてください。

Visual Studio

  • マップ コントロールの IntelliSense ファイル (Microsoft.Phone.Maps.* 名前空間) が SDK に含まれていません。

    ユーザーへの影響: Microsoft.Phone.Maps.* 名前空間で API を使用するとき、IDE に IntelliSense が表示されません。

    回避策: 次の場所からMap コントロールの IntelliSense .zip ファイルをダウンロードします。

    http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=267924

    ダウンロードしたファイルを解凍し、インストール済み SDK の言語バージョンに対応する IntelliSense ファイルを選択します。

    選択したファイルを、SDK のインストール先ディレクトリである次の場所にコピーします。

    <installDir>\Reference Assemblies\Microsoft\Framework\WindowsPhone\v8.0

  • Windows Phone プロジェクトからポータブル ライブラリ プロジェクトにサポート外の参照を追加しようとすると、不正なエラー メッセージが表示されます。

    ユーザーへの影響: 次のような不正なエラー メッセージが表示される場合があります。

    Failed to add reference.'PortableViewModel40' への参照を追加できませんでした。ユーザーは保存ダイアログを取り消しました (例外発生 HRESULT: 0x8004000C (OLE_E_PROMPTSAVECANCELLED))

    回避策: ポータブル クラス ライブラリ プロジェクトのプロパティで、[ライブラリ] タブに移動し、参照したい Windows Phone バージョンをサポートするよう、プロジェクトのターゲット フレームワークを変更します。

  • Visual Studio 2012 でコードの作業中、上向き矢印キーと下向き矢印キーを使用して IntelliSense リストから目的のアイテムを選択できません。

    ユーザーへの影響: Visual Studio 2012 で IntelliSense を使用するとき、上向き矢印キーと下向き矢印キーを使用して IntelliSense リストから IntelliSense アイテムを選択しにくい場合があります。

    回避策: Esc キーを押して現在の IntelliSense リストを閉じ、カーソルを解放します。

  • オブジェクト ブラウザーに電話プロジェクト固有の Windows.winmd または Platform.winmd の内容が表示されません。

    ユーザーへの影響: Visual Studio がフリーズし、オブジェクト ブラウザーに Windows.winmd または Platform.winmd の内容が表示されない場合があります。状況によってはオブジェクト ブラウザーに正しい情報が表示される場合もありますが、オブジェクト ブラウザーを使用して、どちらかの .winmd ファイルに移動することができません。

    回避策: 現時点で回避策はありません。ただし、Visual Studio の更新プログラムで解決策を提供する予定です。

  • バックグラウンド スレッドでリソース競合が発生すると、System.Threading.ReaderWriterLockSlim.TryEnterWriteLock メソッドが MethodAccessException をスローします。

    ユーザーへの影響: 通常の使用中、ReaderWriterLockSlim.TryEnterWriteLock メソッドが MethodAccessExceptions を受け取ります。次の例外が表示されます。

    メソッド 'System.Threading.ReaderWriterLockSlim.WaitOnEvent(System.Threading.EventWaitHandle、UInt32 ByRef、TimeoutTracker)' によるメソッド 'System.Threading.WaitHandle.WaitOne(Int32、Boolean)' へのアクセスは失敗しました。

    回避策: ReaderWriterLockSlim オブジェクトの使用を避けてください。Monitor クラスなど、別の同期プリミティブを使用してください。その他の回避策として、System.Threading.SemaphoreSlim オブジェクトをクラス レベルで使用します。

  • XAML が次のものを含むオブジェクトを参照している場合、Visual Studio でプロジェクトを構築できません。

    • 別の値型にラップされた WINPRT 列挙型または WINPRT 列挙型。

    • 別の値型にラップされた WINPRT 列挙型または WINPRT 列挙型を使用する仮想メソッド シグネチャ。

    ユーザーへの影響: Visual Studio はプロジェクトを構築できません。

    回避策: マネージ クラス内で WINPRT 型をラップします。

  • Windows Phone 7.1 WINPRT プロジェクトの構成を ARM\x86 に変更すると、そのプロジェクトのビルド タスクがチェックされなくなります。

    ユーザーへの影響: Visual Studio で Windows Phone 7.1 プロジェクトに関する再構築およびクリーン処理が実行されません。

    回避策: Visual Studio でプロジェクトを構築するには、Visual Studio で構築するようプロジェクトをマークします。

Visual Studio Designer

  • Windows Phone 8 アプリの Visual Studio Designer ビューで、アプリが次のプラットフォームの任意の組み合わせをターゲットとするポータブル クラス ライブラリを参照している場合、例外が発生します。.NET Framework 4.5、.NET Framework for Windows Store アプリ、および Windows Phone 8。この場合、次のエラーが表示されます。Error HRESULT E_FAIL has been returned from a call to a COM component

    ユーザーへの影響: アプリが上記 3 つのプラットフォームの組み合わせをターゲットとするポータブル クラス ライブラリを参照している場合、Visual Studio Designer を使用することができません。

    回避策: Visual Studio Designer の代わりに、Expression Blend のデザイナーを使用してください。別の方法として、ポータブル ライブラリのターゲットを変更して、.NET Framework 4.0.3 以下、Windows Phone 7.5 以下、Silverlight 5 以下、または Xbox 360 のいずれかを含めるようにします。さらに別の方法として、ポータブル クラス ライブラリ プロジェクトの参照を削除し、そのプロジェクト構築の結果である DLL の参照に置き換えます。

アプリ マニフェスト

音声認識

  • JPN ロケールで作成されたリスト文法の単語分割が正常に機能しない可能性があります。

    ユーザーへの影響: JPN ロケールに含まれるいくつかの一般的な単語が認識されません。

    回避策: JPN ロケールをターゲットとする開発者は、常に Speech Recognition Grammar Specification (SRGS) 文法を使用し、リスト文法を避ける必要があります。

  • ユーザーが Windows Phone ロケールを変更すると、音声認識文法を使用するアプリでエラーが発生する可能性があります。ロケールの変更によって、関連する地域固有のフォーマット値が強制的に変更されることが、このエラーの原因です。重量、repeat-prob、浮動小数バリアント タグ、容積、レート、ピッチ、範囲、時刻、等高線などの値に影響があります。

    ユーザーへの影響: ユーザーがロケールを変更すると、音声認識アプリでエラーが発生する可能性があります。

    回避策: Speech Synthesis Markup Language (SSML) で、整数以外の XML 値を使用しないでください。

ネイティブ アプリ

  • ネイティブ コードのみのアプリ (すなわち、XAML をまったく含まないアプリ) で、メイン スレッドから CurrentApp::LicenseInformation->IsTrial API を呼び出すと、この API が例外をスローします。

    ユーザーへの影響: 開発者がネイティブ コードのみのアプリで作業する場合、そのアプリが試用モードかどうか見分けることができません。

    回避策: 次のように、別のスレッドから API を呼び出します。

    ThreadPool::RunAsync( ref new WorkItemHandler( [](IAsyncAction^ operation)

    {

    auto value = CurrentApp::LicenseInformation->IsTrial;

    }));

カメラ

  • 電話が反転縦向きまたは縦向きのとき、写真をキャプチャすると、逆さまの向きが自動選択される可能性があります。

    ユーザーへの影響: カメラ ロールで写真が逆さまに表示されます。

    回避策: アプリを横長の向きに限定するか、または Windows.Phone.Media.Capture.KnownCameraGeneralProperties.EncodeWithOrientation を使用して画像の向きを直接指定します。

    メモ:

    反転縦向きを検出するには、加速度計 API が必要です。

ローカリゼーション

互換性に影響する変更点

SDK に含まれる互換性に影響する変更についての情報は、Windows Phone 8 開発者ドキュメントの「Windows Phone アプリ プラットフォームの互換性」トピックに記載されています。

OData Client Tools for Windows Phone

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