2010/05/18 19:48:42
このリリース ノート ドキュメントには、SQL Server 2008 R2 の Readme およびオンライン ブックのドキュメントを補完する、SQL Server 2008 R2 についての情報が記載されています。このドキュメントでは、このリリースのみに該当する製品の動作や、このリリースのオンライン ブックに記載されていない製品の動作について説明します。
このリリース ノートは、オンラインのみで入手できます。インストール メディアには含まれていません。リリース ノートは、次のリリースまで必要に応じて定期的に更新されます。最新バージョンのファイルは、リリース ノート ダウンロード ページから入手できます。
SQL Server 2008 R2 に関するご意見がありましたら、SQL Server に関するフィードバックの送信ページからお送りください。
新機能
SQL Server 2008 R2 の新機能の詳細については、「SQL Server 2008 R2 の新機能」を参照してください。
その他の問題
このリリース ノートに記載されている以外の問題が SQL Server 2008 R2 で発生した場合は、Microsoft SQL Server 2008 R2 のサポート サイトで解決方法が見つかることがあります。
コンテンツ
1.0 インストールの準備
SQL Server 2008 R2 のインストール方法については、SQL Server 2008 R2 の Readme を参照してください。Readme は、Readme ダウンロード ページから入手できます。
最新のドキュメントについては、MSDN ライブラリの「SQL Server 2008 R2 オンライン ブック」を参照するか、Microsoft ダウンロード センターからオンライン ブックの最新バージョンをダウンロードしてください。
1.1 アップグレード後に SQL Server 2008 オンライン ブックを再インストールするとトピックの見出しが正しく表示されない
SQL Server オンライン ブックを含む共有コンポーネントと共に SQL Server 2008 を SQL Server 2008 R2 にアップグレードした後に、SQL Server 2008 オンライン ブックを再インストールした場合、既定の開始トピックに SQL Server 2008 R2 の見出しが表示されるなどの軽微な問題が発生することがあります。
SQL Server 2008 オンライン ブックのスタンドアロン インストールを SQL Server 2008 R2 オンライン ブックにアップグレードしてから、SQL Server 2008 オンライン ブックに復元した場合は、このような動作は見られません。
この問題を回避するには、アップグレードしてよいことが確実になるまで、SQL Server 2008 R2 オンライン ブックをオンライン表示で使用してください。
1.2 SQL Server 2008 ではサポートされているプラットフォームの一部が、SQL Server 2008 R2 ではサポートされていない
SQL Server 2008 R2 では、Windows XP x86 SP2、Windows Vista オリジナル リリース バージョン、Windows Vista SP1、および Windows Server 2008 SP1 がサポートされなくなりました。セットアップは、これらのサポートされていないオペレーティング システムにも SQL Server のインストールを行います。SQL Server 2008 R2 のインストール先が、サポートされていないシステムであった場合は、インストールが失敗するか、アップグレード中に問題が発生します。詳細については、サポート技術情報のこの記事を参照してください。SQL Server 2008 R2 のインストール先が、サポートされているオペレーティング システム プラットフォームであることを確認するために、ハードウェアおよびソフトウェアの要件を参照することをお勧めします。
1.3 SQL Server オンライン ブックのインストールには .NET Framework 2.0 が必要
.NET Framework 4 のみがインストールされているシステムに SQL Server 2008 R2 オンライン ブックをインストールした場合、ヘルプ ビューアーのツール バーにある [検索]、[操作方法]、および [ヘルプのお気に入り] の各ボタンをクリックすると、エラー メッセージが表示されることがあります。この状況を回避するには、.NET Framework 2.0 の最新バージョンをインストールしてください。
1.4 SQL Server 2008 R2 の日本語版には 2 層 DVD (DVD-9) メディアが必要
日本語版 SQL Server 2008 R2 の製品版の DVD イメージは、従来の DVD-5 メディアには収まりません。SQL Server 2008 R2 の日本語版をインストールする場合は、ISO ファイルをダウンロードして仮想ドライブにマウントすることができます。インストール ディスクを作成するには、2 層 DVD (DVD-9) メディアを使用する必要があります。
2.1 SQL Server 2000 のインスタンスは SQL Server 2008 R2 ユーティリティ コントロール ポイントに登録できません。
SQL Server 2000 のインスタンスは SQL Server 2008 R2 ユーティリティ コントロール ポイントに登録できません。この要件は、インスタンスの登録ワークフローの検証ステップによって確認される必要があります。しかし、指定された SQL Server 2000 SP4 のインスタンスのバージョンが 8.0.2055 未満の場合、登録ワークフローの最初のステップでインスタンスに接続しようとしたときに暗号化エラーが発生します。SQL Server 2000 SP4 のインスタンスのバージョンが 8.0.2055 以上の場合は、指定された SQL Server 2000 SP4 のインスタンスへの接続は成功します。バージョン 8.0.2055 には、SQL Server 2000 SP4 用のセキュリティ パッチ (ダウンロード センターから入手可能) が含まれています。
3.1 PowerPivot がインストールされている場合、ドメインに属しているコンピューターで起動が遅くなる可能性がある
ドメインに属しているコンピューターに PowerPivot アドインがインストールされている場合、Excel の起動に最大 60 秒かかる可能性があります。一部の状況で、コンピューターのネットワーク接続が低速な場合、またはコンピューターからネットワークに接続することが困難な場合は、Excel がクラッシュすることがあります。
4.0 Integration Services
SQL Server 2008 R2 のこのリリースでは、このコンポーネントに関する特記事項はありません。
5.0 レプリケーション
SQL Server 2008 R2 のこのリリースでは、このコンポーネントに関する特記事項はありません。
6.0 Reporting Services
SQL Server 2008 R2 のこのリリースでは、このコンポーネントに関する特記事項はありません。
7.0 Service Broker
SQL Server 2008 R2 のこのリリースでは、このコンポーネントに関する特記事項はありません。
8.0 Master Data Services
8.1 エンティティ名を変更すると、関連するビジネス ルールでエラーが発生する
ビジネス ルールで使用しているエンティティのエンティティ名を変更した場合、そのビジネス ルールを編集しようとするとエラーが発生します。[ビジネス ルールのメンテナンス] ページで、グリッド内のフィールドを編集しようとすると、"エンティティの参照が無効です。エンティティが見つかりませんでした。" というエラー メッセージが表示されます。
この問題を回避するには、次の手順を実行します。
[ビジネス ルールのメンテナンス] ページで、新しい名前のエンティティが含まれているモデルを選択します。[エンティティ]、[メンバーの種類]、[属性] の順に選択します。
グリッドで、ビジネス ルールを選択して [選択したビジネス ルールの編集] をクリックします。
[ビジネス ルールの編集] ページの [THEN] ペインで、アクションを選択して [削除] をクリックします。
4.そのアクションを再作成して [保存] をクリックします。
8.2 モデル配置を使用して、コレクションのコレクションに関するコレクション リレーションシップをステージングできない
マスター データ マネージャーでは、モデル配置を使用するときに、コレクションのコレクションに関するコレクション リレーションシップは新しいモデルまたは対象モデルにステージングされません。コレクションは手動でステージングする必要があります。
8.3 [バージョンの管理] ページで選択したモデルに属さないバージョンを検証する際にエラーが発生する
マスター データ マネージャーの [バージョン: バージョンの検証] ページで、モデルおよび検証するバージョンを選択するときに、"ID <ID> のバージョン オブジェクトが存在しないか、アクセスが拒否されました。" というエラー メッセージが表示されます。
このエラーは、[バージョン管理] 機能領域への最初のアクセス時に [バージョンの管理] ページで選択したモデルとは別のモデルを、[バージョン: バージョンの検証] ページで選択したときに発生します。
この問題を回避するには、[ホーム] ページに戻って、[バージョンの管理] をクリックします。[バージョンの管理] ページの [モデル] ボックスの一覧から、検証するバージョンが含まれているモデルを選択します。次に、[バージョンの検証] をクリックして、バージョンの検証を再試行します。
8.4 グループ権限の重複が限定的すぎる
ユーザーとグループの階層メンバーの権限を組み合わせた場合、有効な権限が予想以上に限定される可能性があります。更新権限は常に優先されますが、読み取り専用権限が更新権限より下位レベルで割り当てられた場合は、読み取り専用権限が優先されます。
この問題を回避するには、すべての階層メンバーの権限を 1 つのグループに割り当て、ユーザーをそのグループに追加します。各ユーザーが、マスター データ マネージャーで権限を割り当てられた複数のグループに属さないようにする必要があります。
9.0 アップグレード アドバイザー
SQL Server 2008 R2 のこのリリースでは、このコンポーネントに関する特記事項はありません。
10.0 StreamInsight
10.1 Event Flow Debugger のスタート ページが英語版のみ
Event Flow Debugger は複数の言語にローカライズされていますが、スタート ページのコンテンツは英語版しか用意されていません。この問題には回避策はありません。
10.2 en-US カルチャを使用しないインストールでの個別のオブジェクト名の使用
StreamInsight メタデータ プロバイダーでは、常に "en-US" カルチャを使用します。その他のカルチャで作成されたオブジェクト名の場合は、en-US ロケールを使用した比較時に一意に識別できる、個別のオブジェクト名を使用します。
10.3 最新のドキュメントが利用可能
StreamInsight ドキュメントには、多数の追加および変更が加えられています。最新の StreamInsight ドキュメントを参照するか、最新の StreamInsight.chm ファイルを StreamInsight ダウンロード センターからダウンロードしてください。
11.0 ロゴ認証
11.1 SQL Server の実行時には、AppVerifier TLS チェックを無効にしておかなければならない
AppVerifier Thread Local Storage (TLS) チェックが有効になっていると、SQL Server が終了します。TLS チェックを無効にする方法については、AppVerifier ドキュメントを参照してください。
11.2 外部ファイルの非ブロッキング ロゴの問題を無視する
SQL Server 2008 R2 では次の外部ファイルがインストールされます。これらのファイルは、非ブロッキング ロゴの問題を示しています。ユーザー操作は不要です。
次のファイルは、ICE エラーを示しています。
Netfx35_sqlsupport.msi - ICE61 エラー、Netfx30a_x64.msi - ICE27 エラー、Netfx30a_x86.msi - ICE27 エラー、RGB9RAST_X86.msi ICE27 エラー、RGB9RAST_X64.msi ICE27 エラー、Synchronization.msi ICE61 エラー、SyncServicesADO.msi ICE61 エラー、Trin_aide.msi ICE61 エラー、Trin_adtl.msi ICE61 エラー
次の MSI ではカスタム列を使用しています。
Netfx20_x64.msi、Netfx20_x64.msi
次の実行可能ファイルは明示されていません。
DTSRun.exe、vshost.exe、vshost32.exe、DFUICOM.EXE、UserControlTestContainer.exe、dexplore.exe
次の DLL には、不完全なファイル プロパティがあります。
ddsshapeslib.dll、msddsp.dll、8cb4vwmr.dll、Microsoft.mshtml.dll、Microsoft.Synchronization.Data.SqlServerCe.dll
次の DLL は、署名された MSI によりインストールされます。これらの DLL は、個別には署名されません。
extensibility.dll、Microsoft.VisualStudio.ConfigurationUI.dll、Microsoft.VisualStudio.DesignUI.dll、microsoft.visualstudio.dll、Microsoft.VisualStudio.VSHelp.dll、Microsoft.VisualStudio.Windows.FormsUI.dll、Microsoft.VisualStudio.WPFFlavor.dll、Microsoft.VisualStudio.XmlEditor.dll、Microsoft.VisualStudioUI.dll、Microsoft.Windows.Design.dll、Microsoft.Windows.Design.Extensibility.dll、Microsoft.Windows.Design.Interaction.dll、Microsoft.Windows.Design.Markup.dll、Microsoft.XmlEditor.dll、Microsoft.XmlEditorUI.dll、msvcr71.dll、UserControlTestContainer.exe、VSLangProj2.dll、WindowsFormsIntegration.Design.dll、WindowsFormsIntegration.Package.dll、WinFxBrowserApplicationTemplateWizard.dll、MSADDNDR.DLL、Microsoft.mshtml.dll、msddsp.dll、USP10.DLL、adodb.dll、stdole.dll、atl80.dll、cmddef.dll、cmddefui.dll、compluslm.dll、Compsvcspkg.dll、compsvcspkgui.dll、dexplmnu.dll、dexplmui.dll、envdte.dll、envdte80.dll、mfc80.dll、MFC80CHS.DLL、MFC80CHT.DLL、MFC80DEU.DLL、MFC80ENU.DLL、MFC80ESP.DLL、MFC80FRA.DLL、MFC80ITA.DLL、MFC80JPN.DLL、MFC80KOR.DLL、mfc80u.dll、Microsoft.VisualStudio.CommandBars.dll、Microsoft.VisualStudio.DataTools.dll、Microsoft.VisualStudio.DataTools.Interop.dll、Microsoft.VisualStudio.ExportTemplateUI.dll、Microsoft.VisualStudio.TemplateWizardInterface.dll、Microsoft.VisualStudio.VSContentInstaller.dll、Microsoft.VisualStudio.VSHelp80.dll、Microsoft.Vsa.Hosting.dll、Microsoft.WizardFramework.dll、Microsoft.WizardFrameworkVS.dll、msemp.dll、msempui.dll、msenv.dll、msenvui.dll、msvcp80.dll、msvcr80.dll、ProjectAggregator.dll、vdt80.dll、vdt80p.dll、vdt80pui.dll、vdt80ui.dll、vsdebug.dll、vsdebugui.dll、VSLangProj.dll、VSLangProj80.dll、vslog.dll、vslogui.dll、VsMacroHierarchyLib.dll、vsmsoui.dll、vsp.dll、vssln.dll、vsslnui.dll、VssProvider.dll、VssProviderStub.dll、VssProviderStubui.dll、VssProviderui.dll、vstlbinf.dll、VsWebSite.Interop.dll、csformatui.dll、envdte90.dll、envdte90a.dll、iisresolver.dll、Microsoft.Data.Entity.Design.dll、Microsoft.Data.Entity.Design.EntityDesigner.dll、Microsoft.Data.Entity.Design.Package.dll、Microsoft.Data.Tools.XmlDesignerBase.dll、Microsoft.JScript.AuthoringServices.dll、Microsoft.ReportDesigner.dll、Microsoft.ReportViewer.Common.dll、Microsoft.ReportViewer.WebForms.dll、Microsoft.ReportViewer.WinForms.dll、Microsoft.VisualStudio.CSharp.Services.Language.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Compatibility.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Host.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Interop.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Package.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Providers.Common.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Providers.Oracle.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Providers.SqlEverywhere.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.Providers.SqlServer.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.ServicesWizard.dll、Microsoft.VisualStudio.DataDesign.SyncDesigner.Dsl.dll、Microsoft.VisualStudio.DataDesign.SyncDesigner.DslPackage.dll、Microsoft.VisualStudio.Debugger.DataSetVisualizer.dll、Microsoft.VisualStudio.Debugger.dll、Microsoft.VisualStudio.DebuggerVisualizers.dll、Microsoft.VisualStudio.HostingProcess.Utilities.dll、Microsoft.VisualStudio.HostingProcess.Utilities.Sync.dll、Microsoft.VisualStudio.IDE.ToolboxControlsInstaller.dll、Microsoft.VisualStudio.ORDesigner.Dsl.dll、Microsoft.VisualStudio.ORDesigner.DslPackage.dll、Microsoft.VisualStudio.ToolBoxControlInstaller.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.Adapter.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.AddInAdapter.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.Contract.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.DesignTime.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.HostAdapter.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.Hosting.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.ProgrammingModel.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.Runtime.v9.0.dll、Microsoft.VisualStudio.Web.Application.dll、Microsoft.VisualStudio.Web.dll、Microsoft.VisualStudio.XsdDesigner.dll、Microsoft.VisualStudio.XsdDesignerPackage.dll、Microsoft.Web.Design.Client.dll、msddslmp.dll、NatDbgEEUI.dll、VSLangProj90.dll、VsWebSite.Interop90.dll、WinFxCustomControlTemplateWizard.dll、Microsoft.Data.ConnectionUI.Dialog.dll、Microsoft.Data.ConnectionUI.dll、Microsoft.VisualStudio.Data.dll、Microsoft.VisualStudio.ExportTemplate.dll、Microsoft.VisualStudio.TemplateWizard.dll、Microsoft.VisualStudio.Tools.Applications.Project.dll、mergemod.dll, custsat.dll
11.3 内部ファイルの非ブロッキング ロゴの問題を無視する
SQL Server 2008 R2 では次のレガシ ファイルがインストールされます。これらのファイルは未署名であり、署名された MSI からインストールされます。必要な操作はありません。
CDWTasks.dll、CustTask.dll、DTSFFile.dll、DTSPkg.dll、DTSPump.dll、DTSRun.exe、msmddo.dll、msmddo80.dll、msmdint.dll、msmdlock.dll、msmdnet.dll、msmdtsp.dll、MSOLAP80.DLL、repldts.dll、semmap.dll、SQLDMO.DLL、sqlresld.DLL
SQL Server 2008 R2 では、MSClusterlib.dll のレガシ バージョンがセットアップ サポート ファイルの一部としてインストールされます。このバージョンのファイルには、有効な "会社名" および "製品名" プロパティはありません。
SQL Server 2008 R2 では次の 3 つのファイルがインストールされます。製品全体をアンインストールするときに、これらのファイルはアンインストールされません。
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\DW\DW20.EXE
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\DW\DWTRIG20.EXE
C:\Windows\SysWOW64\vsjitdebugger.exe
この動作は想定されているものです。